amaneのブログ

思考を整理整頓するための場です。

2020/02/27

 

こんなに何かを嫌だと思ったのも、本当に、心底、強烈に嫌だ、やめてと思ったのも、こんなにからだの中が混ぜこぜですべてを今すぐ吐き出して心臓を取り出してしまいたいと思ったのも初めてだった。

 頭では彼らにとっての幸せはあれであり、彼らが幸せであるなら、それを否定するのは違う、それは救いではなくただの独りよがりだ、だから、あれでいいんだ、そう、理解できる。そう、彼らが幸せなら。
彼の言っていた、彼らの考え方を否定するのは違う、彼らにとっては老人ホームに連れて行かれることの方が侮辱であり苦痛なのかもしれないという言葉もわかる。
頭では分かる。分かってはいるんだけれども、
嫌だ
なんで?
彼らの幸せが嫌だ
こんなの傲慢だと自分でも思う。
それでも嫌だ
駄々っ子のようにそうとしか言うことしかできない。

 

今日のバイトでNさんが、一度覚醒剤大麻をやってみたいと何でもないことのように言っていた。
彼女が望んで落ちるなら落ちればいい、
落ちてから手遅れだと気付いて一生あの時の自分の判断の甘さを悔やめばいい、
悔やんで悔やんで、残りの人生を、その身体をボロボロにして死んでいけばいい、
なのに、嫌だ
なんで?
彼女が自らそう望んだのに?
くすりをやれば最高の一作ができるかもしれないって、
彼女がそう言って、何でもないことのように笑いながら言ってたのに?
彼女の中には、きっと彼女にしか積み上げることのできなかったであろうものが積み上がり続けていて、きっとこれまで彼女はその素敵なものでもって作品をつくってきたのだろう
そうして作品をつくってきた彼女が、最高の一作をつくることを理由にしていることが、悲しい?
作品をつくってきた彼女が、作品をつくることを理由に、動機に、言い訳に、大義名分に
こんなに悲しいことはないんじゃないだろうか

 

譲れないものがある。
すべてを、それがあなたの価値観ならばと言って受け入れて許してしまうのは違う。
それがあなたの価値観なのね、でも私の価値観はこうで、私の守りたいものを守るためにはあなたのその価値観を許すことはできない。だから戦いは起きる。

国には譲れないものが多い。
わたしの秩序を守るために相手の秩序を壊す
だから戦争は起こる。争いはなくならない。一生、この先ずっと。
でもそれが悲しいことだとは思わない。
けれど、戦争は悲しい。
それは、

それは結局、ただの感傷でしかないのだろうか。