amaneのブログ

思考を整理整頓するための場です。

  中学の授業について思い出していました。中学3年生の道徳の授業です。

 「あなたには恋人がいます。自分もしくは自分の恋人が妊娠しました。産みますか産みませんか。あるいは産ませますか、産ませませんか」そんな問いです。

 産む/産ませる と 産まない/産ませないの2つに分かれて議論をする授業でした。私のクラスでは、産むと言った女の子は2人、産ませると言った男の子は1人、それ以外の約30名は全員産まない/産ませないでした。私も、産まないと選択しました。

 

 具体的なことはもうほとんど思い出せないのですが、苦々しさだけがとてもリアルにあって、私の友人が泣いていたり、私も泣いたような泣かなかったような、何一つ明るいものはなくて何か辛くて痛いものがただただ乱暴に引っ掻き回されて終わりました。私がどうして産まないと決断したのかも、もう曖昧で、今はただ、産まないと言った自分と、40人弱のうちたったの2・3人しか産まないのだという事実が、私の中でじんわりとしたしみとなっているだけです。

 

続きを読む

意味

 暗闇の中を一人で進んでいくことは怖くない。けれど、前の見えない暗闇に誰かと一緒に落ちていくことは怖いと思った。

 これは私の我儘だ。きれいでいてほしいだなんて言わないけれど、私と一緒にはいて欲しくない。私がどこか暗い場所で動けなくなっていたとしても、どうか暗闇に触れようとしなくていい。何も見えなくなって進めなくなったときにあなたのもとへ行けるように、ただ、明るい場所で笑っていてほしい。私はいつだって、それだけを思っている。

 

続きを読む

2020/02/27

 

こんなに何かを嫌だと思ったのも、本当に、心底、強烈に嫌だ、やめてと思ったのも、こんなにからだの中が混ぜこぜですべてを今すぐ吐き出して心臓を取り出してしまいたいと思ったのも初めてだった。

続きを読む

視覚はオレサマ

 昔書いた日記とか、こっそりため続けた小説とか、熱に浮かされて描いた絵とか、渡せずに終わった手紙とか、別にポエムに限らずこういう自分が残したものって個人的には見返すと恥ずかしくてたまらないです。恥ずかしすぎて捨てることがほとんどなんですが、たまーに見返し続けていると何故か悪くないような気がしてくるので、最近は捨てずにとっておいています。

続きを読む

 二十歳の誕生日に、自分が養子であることを両親に告げられる・・・という感じのお話が、ある時テレビのドキュメンタリー番組で、母と姉と私の三人のお茶の間で流れていました。養子であることを告げられたテレビの中の主人公はその事実にショックを受け、悲しみに暮れていました。

続きを読む

甘い芸術

 文章を読むと何となくの言葉の冷たさや温かさを感じます。

 文章には手触りがあると言っていた人がいて、私はその人ほど具体的な質感や温度は感じとれないのですが、言葉が纏う空気感、みたいなものは文章を読んでいると感じます。

 

 

 

 

続きを読む